日本百名選

紙久図や 京極堂  紙久図や京極堂

日本百名選の元祖と言うべきは深田久弥著「日本百名山」1964年刊であろう。
この随筆は深田の個人的感性に拠って撰ばれた百座であり、山の高低、登頂の難易度などを
考慮したものではない。皇太子殿下がお読みになられ、その踏破を目標とされているとの事から、
百名山ブームになった。

現在の「百名選」のブームの始まりは1985年、環境庁撰の「名水百選 」。この「名水百選」が、
好意的に受け入れられた事から、各省庁での「百名選」作りが始まり、各地の「村おこし運動」がそれを、後押した。

選定は監督官庁、業界団体、旅行業界などが、主である。
『百名選』に選ばれた」と公言しているが、残りの99ヶ所が皆目判らないという百選もある。

地域限定の百名選が全国各地に存在する。

百名選 選定者 選定年
日本百名山 深田久弥 1964
新日本旅行地100選 雑誌「旅」 JTB 1966
21世紀に引きつぎたい日本の名松100選 日本の松の緑を守る会 1983
21世紀に残したい日本の自然100選 朝日新聞社と森林文化協会 1983
日本の民家百選 三井不動産広報室 1983
名水百選 環境庁 1985
ふるさとおにぎり百選 食糧庁 1986
森林浴の森100選 林野庁 1986
日本の道百選 建設省 1986
日本の白砂青松100選 日本の松の緑を守る会 1987
新日本観光地100選 読売新聞社 1987
日本の都市公園100選 日本公園緑地協会 1989
日本の秘境100選 雑誌「旅」 JTB 1989
日本さくら名所100選 日本さくらの会 1990
日本の滝百選 緑の地球防衛基金 1990
米作り100選 全国農協中央会 1990
農村景観百選 農林水産省 1991
水の郷百選 国土庁 1995
全国水源の森百選 林野庁 1995
残したい“日本の音風景100選” 環境庁 1996
水と緑の文化を育む"水の郷百選" 国土庁 1996
日本の渚百選 農林水産省、運輸省、建設省、環境庁 1996
歴史の道百選 文化庁 1996
ふるさといきものの里100選 環境庁自然保護局 1998
公共建築百選   建設省 1998
日本の棚田百選 農村環境整備センター 1999
森の巨人たち百選 林野庁 2000
都市景観100選 国土交通省 2000
鋼製ゲート百選 水門の風土工学研究委員会 2000
日本の水浴場88選 環境省 2001
かおり風景100選 環境省 2001
遊歩百選 読売新聞社 2002
日本百名湯 日本経済新聞 2002
ダム湖百選 ダム水源地環境整備センター 2005
人と自然が織りなす日本の風景百選 人と自然が織りなす日本の風景百選 実行委員会 2005
未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選 水産庁 2006
疎水百選 全国土地改良事業団体連合会 2006
日本100名城 (財)日本城郭協会 2006
にっぽん温泉遺産100 旅行読売   
日本百名橋 鹿島出版会   

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